学校と保護者のすれ違いをなくしたい
小学生の保護者が、学校や先生との関わりで悩まないためのブログ。 元小学校教員×民間経験×現学習支援員の視点から、“学校の本音”と正しい対応をわかりやすく解説します
子育て

【元小学校教員が伝えたい】子どもが言うことを聞かない理由|「ちゃんと聞きなさい」が伝わらない本当の原因

「ちゃんと聞きなさい!」

こんにちは。あさです。

子育てをしていると、

「ちゃんと聞いて!」

「何回言えば分かるの?」

そんな言葉を口にしてしまうことはありませんか?

実は私も、教員になったばかりの頃は同じでした。

話を聞いていない子を見ると、

「聞く姿勢をつくりなさい。」

「ちゃんと先生の話を聞いて。」

そう何度も伝えていました。

でも今は、その言葉だけでは子どもはなかなか変わらないと思っています。

今日は、教員として学んだ「話を聞けるようになるために本当に大切なこと」をお伝えします。


話を聞かないのは「やる気」がないからではありません

「先生の話を聞いていない。」

そう見える子にも、実はいろいろな理由があります。

例えば、

・話が長くて集中が切れてしまう

・周りの音や動きが気になる

・疲れている

・眠たい

・何を聞けばいいのか分からない

・興味が持てない

つまり、

聞こうとしていないのではなく、聞けない状態になっていることが少なくありません。

ここを理解すると、子どもの見え方が大きく変わります。


私も「聞きなさい」と言い続けていました

教員になった頃の私は、

話を聞いていない子を見るたびに、

「ちゃんと聞こう。」

と声をかけていました。

でも、ある日ふと思いました。

大人でも、

疲れているとき

興味がない話

長い会議

全部集中して聞けるでしょうか。

私は無理でした(笑)。

それなのに、子どもには

「最後まで聞きなさい。」

と求めていたのです。

そこから、私の関わり方は少しずつ変わりました。


私が実際にやっていたこと

まず意識したのは、

子どもに話を聞かせようとする前に、自分が子どもの注意を集めることでした。

例えば、

まず目を合わせる。

名前を呼ぶ。

短く伝える。

一つずつ話す。

そして、

「どう思った?」

「今、何て聞こえた?」

と確認しながら話を進めました。

すると、不思議なくらい子どもたちの反応が変わっていきました。


クラス全体でも工夫していました

個別だけではありません。

学級全体でも、

話す前に合図を決めたり、

黒板にポイントを書いたり、

友達の話を聞く時間をつくったり。

「聞きなさい。」

ではなく、

聞ける環境をつくることを意識しました。

すると、

自然と最後まで聞ける子が増えていったのです。


保護者の皆さんへ伝えたいこと

家庭でも同じです。

何度も同じことを言うより、

まずは目を合わせて、

短く、

具体的に伝えてみてください。

例えば、

「片付けなさい。」

より

「ランドセルを棚に置こう。」

の方が伝わります。

そして、

できたら、

「ちゃんと聞いてくれてありがとう。」

と認めてあげてください。

子どもは、

叱られて変わるより、

認められて伸びることの方がずっと多いと私は感じています。


まとめ

話を聞く力は、

一日で身につくものではありません。

でも、

大人の関わり方は今日から変えられます。

「ちゃんと聞きなさい。」

を繰り返すより、

聞ける環境をつくる。

伝え方を工夫する。

そして、

子どもの気持ちに寄り添う。

その積み重ねが、

「聞ける子」を育てていくのだと思います。


関連記事