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子どもの成長

【元小学校教員が伝えたい】宿題をやってこない子を叱らない理由|「できない」の裏側にある子どものSOS

宿題をやってこない子を、私はもう叱りません

こんにちは。あさです。

「宿題やったの?」

子育てをしていると、一度は口にしたことがある言葉ではないでしょうか。

先生だった頃の私も、宿題をやってこない子には

「どうしてやってこなかったの?」

「早く出しなさい」

と声をかけていました。

でも今は、宿題をやってこない子を見ても、すぐに叱ることはありません。

その理由は、教員時代のある出来事が、私の教育観を大きく変えたからです。

今日は、その経験をお話ししたいと思います。

私は「結果」しか見ていませんでした

教員になって数年が経った頃のことです。

毎日のように宿題をやってこない子がいました。

私は、

「みんなは出しているよ。」

「出していないのは、ほとんど君だけだよ。」

そんな言葉をかけ続けていました。

本人のためを思って言っているつもりでした。

宿題は提出するもの。

約束は守るもの。

教師として当然の指導だと思っていました。

でも、私は大切なことを見落としていました。

私は「宿題を出さない」という結果だけを見て、その子自身を見ていなかったのです。

本当の理由は「できない」ではなく「言えない」でした

しばらくして、その子は学校を休みがちになりました。

心配した保護者の方とお話をする中で、初めて知ったことがあります。

その子は、分からないところがあっても、誰にも聞けない子でした。

間違えることが怖い。

「分からない」と言うことが恥ずかしい。

もともと自己肯定感が低く、自分に自信を持てずにいたのです。

私は、そのことに気づけませんでした。

宿題を出さない理由は、「やる気がない」からではありませんでした。

「助けて」と言えなかっただけだったのです。

教師として、今でも忘れられない後悔です

あのとき私は、

「どうして宿題ができないの?」

ではなく、

「何か困っていることはある?」

と聞くべきでした。

結果を変えようとする前に、その子の気持ちを知ろうとするべきでした。

でも、それができませんでした。

教師として、今でも心に残っている出来事です。

「わからない」に寄り添うことから始めました

それから私は、その子への関わり方を変えました。

まずは宿題の話ではなく、

学校での様子。

友達とのこと。

好きなこと。

困っていること。

少しずつ話を聞くようにしました。

そして、

「分からなかったら一緒に考えよう。」

「先生に聞いても大丈夫だよ。」

そう伝え続けました。

すると少しずつ、その子は自分から質問してくれるようになりました。

表情も明るくなり、学校にも元気に登校できる日が増えていきました。

あの変化を見たとき、私は改めて気づきました。

子どもを変えたのは、叱ることではありませんでした。

安心して「分からない」と言える環境だったのです。

保護者の皆さんに伝えたいこと

宿題をやってこないと、

「どうしてやらなかったの?」

と言いたくなる気持ちは、とてもよく分かります。

でも、その前に一つだけ聞いてみてください。

「何か困っていることある?」

もしかすると、

分からなかった。

疲れてしまった。

学校で嫌なことがあった。

誰にも言えない悩みがある。

そんな理由が隠れているかもしれません。

宿題は大切です。

でも、もっと大切なのは、子どもが安心して「分からない」と言えることだと私は思っています。

もちろん、本当にやりたくなくないだけで、やるべきことから逃げている子もいます。そういった子に対しても、

「宿題、難しい?」

「どのくらいならできそう?」

といった声かけを「続ける」ことが重要です。宿題を終わらせることを目的にせず、自ら取り組もうとする過程(プロセス)を大切にして欲しいです。

まとめ

私は、宿題をやってこない子を叱ったことで、大切なサインを見逃してしまった経験があります。

だから今は、宿題そのものよりも、その子の背景を見るようにしています。

子どもの行動には、必ず理由があります。

その理由に耳を傾けることが、教育の第一歩なのだと、あの子が教えてくれました。

もしお子さんが宿題で悩んでいたら、まずは「どうして?」ではなく、「何かあった?」と声をかけてみてください。

その一言が、お子さんにとって安心できる居場所につながるかもしれません。

最後に

この内容はstandFMでも実体験を交えながらお話ししています。音声で聞きたい方はぜひそちらもご覧ください。


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