「早く宿題やりなさい!」
気がつけば毎日のように言っている。
そんな保護者の方も多いのではないでしょうか。
私自身、2人の子どもを育てる親として、
「なんでこんなに宿題をやらないんだろう」
と思うことがあります。
また、小学校教員として8年間、現在は学習支援員として多くの子どもたちと関わる中でも、宿題に苦労している家庭をたくさん見てきました。
今回は、宿題をやらない子どもに対して、親はどのように関わればよいのかについてお話ししたいと思います。
宿題をやらないのには理由がある
まず知っておいてほしいのは、
子どもは理由もなく宿題をやらないわけではない
ということです。
例えば、
- 疲れている
- 内容が難しくて分からない
- 他にやりたいことがある
- 面倒くさい
- 完璧にやろうとして手が止まる
など、背景はさまざまです。
大人でも、苦手な仕事は後回しにしたくなることがありますよね。
子どもも同じです。
まずは、
「なぜ宿題が進まないのか」
を一緒に考えてみることが大切です。
① まずは子どもの話を聞いてみる
宿題が進まないと、つい叱りたくなります。
でも最初にやってほしいのは、
理由を聞くこと
です。
「宿題やりたくないの?」
「難しかった?」
「今日は疲れている?」
そんなふうに聞いてみると、
意外な理由が見つかることがあります。
特に、
「分からないからやりたくない」
という子は少なくありません。
② 帰宅後すぐに宿題をさせようとしない
学校から帰ってきた子どもたちは、想像以上に疲れています。
授業
友達関係
係活動
運動(部活動など)
子どもたちは毎日たくさんのエネルギーを使っています。
大人でも仕事から帰ってすぐに勉強するのは大変ですよね。
私は、
「おやつを食べる」
「少し休憩する」
「外で遊ぶ」
など、気持ちを切り替える時間があってもよいと思っています。
ただし、だらだらと夜まで伸びてしまわないように、
「○時から始めよう」
と約束を決めておくのがおすすめです。
③ 宿題の量より「続けること」を大切にする
教員時代、宿題を毎日続けることが苦手な子どもをたくさん見てきました。
そんな時に大切なのは、
完璧を求めすぎないこと
です。
例えば、
漢字10個を書く宿題なら、
まずは3個だけやってみる。
計算ドリルなら1ページだけ頑張る。
そんな小さな成功体験を積み重ねることが大切です。
「全部できたか」
よりも、
「今日も机に向かえたね」
を認めてあげたいですね。
④ 親がつきっきりになりすぎない
保護者の中には、
毎日隣について宿題を見ている方もいます。
もちろん、それが必要な時期もあります。
ただ、ずっと親が付き添うと、
「お母さんやお父さんがいないとできない」
状態になることもあります。
少しずつ、
自分で取り組む時間を増やしていくことも大切です。
困ったときだけ助ける。
そんな距離感がちょうどよい場合もあります。
⑤ 宿題だけで子どもを評価しない
宿題をやらない日が続くと、
「この子はだらしない」
「やる気がない」
と思ってしまうことがあります。
でも、宿題は子どもの一部分に過ぎません。
学校では頑張っているかもしれない。
友達に優しくしているかもしれない。
係活動を一生懸命しているかもしれない。
宿題だけで子どもを評価しないことも大切だと思います。
学校へ相談した方がよい場合
もし、
- 宿題だけでなく学習全般を嫌がる
- 学校へ行きたがらない
- 強いストレスを感じている
- 長期間まったく取り組めない
という状態が続く場合は、担任の先生に相談してみることをおすすめします。
学校での様子を知ることで、見えてくることもあります。
まとめ
宿題をやらない子どもに対して大切なのは、
叱ることよりも、理由を理解することです。
子どもには子どもの事情があります。
そして、宿題との向き合い方も一人ひとり違います。
焦らず、子どものペースを大切にしながら、
少しずつ「自分でできた」という経験を積み重ねていきたいですね。



