社会のいろいろ

マイナンバー制度

 

 おはようございます。あさです。朝から息子が「おにぎり食べたい。つくって」とお母さんにおねだりし、急なリクエストにバタバタしていました。

昨日、朝寝坊して息子ひとりで起きてご飯を食べて出て行ったのが原因かもしれません。言葉にはしませんが結構わかりやすく「かまって」というのが伝わってきます。

朝、家から見送るくらいのことは毎日してあげたいものですね。息子の朝の行動を見て少し反省しました。

さて、タイトルの通りマイナンバーについて私が思うことを書きます。最近、引っ越しや住所異動などで利用する機会が多かったものですから、ニュースで見かけた話題も含めてお話しできればと思います。

1.成り立ち

 平成27年の通知から実はもう10年くらい経つんですね。気になって調べてみると、管轄する総務省のHPに制度の概要が記されていました。

根拠となる法律の名前は

「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」(平成25年5月31日)

というすごい長々とした名称の法律ですが、何のためにできたかというと

・行政の効率化
・国民の利便性の向上
・公平・公正な社会を実現する社会基盤

この3つが主な目的のようです。

確かに法整備から10年以上経った現在では、役所での手続きには一通りマイナンバーカードが必要になっていますし、コンビニでも利用できるサービスが増えてきました。

2.混乱

 仕組みができた当時はニュースでよく話題になり、街頭インタビューでは「便利になりそう」「監視されているみたい」など様々な声が上がっていました。

あさは当時学生でしたので、実家に通知カードが家族分送付されてきたのを覚えています。長いこと通知カードのまま使用していたのですが、前回お話しした株式投資を始めたタイミングでネット証券口座を開くために必要になり、当時戸籍を置いていた自治体で作成しました。

普及率(保有率)は2023年9月時点で70%程度。大体10人に7人持っているということになるのですが、みなさん、この数字どう思いますか。

私は個人的には低く感じています。10年以上経過した国民全員に関わる制度の普及率が7割というのは、どうしてもお粗末な感じが否めません。

当時から様々な混乱を生じ、最近のニュースでは保険証との紐づけを進めていく中での個人情報流出など、ただでさえ懐疑的なマイナンバーカード不保持の人々からすると、
「それみろ、やっぱりいざというとき危ないじゃないか」
となってしまうんですよね。おそらく。

世界的にみると、アメリカや韓国、カナダ、中国、多くのヨーロッパ諸国で同様の制度が運用されています。決して特殊な制度ではなく、メリットも多いはずなのですが、政府の対応に疑問を抱く少なくない数の国民がカードの発行を躊躇(または拒否)している今の状況は残念ですね。

3.メリット

 ちょっとマイナスなイメージの多いマイナンバー制度ですが、もちろんメリットも多く存在します。

・役所の手続きほぼすべてに利用可能
 これまで手続きの内容によって運転免許証が使えたり、保険証が必要になったり、場合によっては証明物が2種類必要になったりしたのですが、マイナンバーはその情報性の高さゆえに、それ1枚だけで個人を証明できます。

・コンビニでも利用できる
 いつから使えるようになったのかはわたしも定かではありませんが(何しろつい最近まで通貨もまともに使わないような島に住んでいたので)最近では住民票や戸籍、印鑑証明などをマイナンバーを通すことで取得できます。

・ネットでも
 スマホを持っていれば、マイナンバーをかざして個人の認証に適用できる場面がふえました。前述の通りネット証券の口座開設にもこれ1枚だけで済むので便利です。

 このように、決して少なくないメリットも存在します。そもそもの目的が利便性の向上なのですから、当然といえばそれまでですが、今後、その汎用性の高さから保険証、運転免許証なども紐づけが進んでいくといわれています。(保険証はすでに実施)

4.デメリット

 デメリットといいますか、運用していくうえで国や国民が気を付けなければならないこともあります。また、現在抱えている課題もいくつかあります。

まず、情報の機密性についてです。様々な情報をたったひとつのカードに集約する分、その個人情報としての重さは非常に重くなります。要するに、なくしたり誰かに取られたりすると大変なことになるということ。

現在でもすでに名前、住所、個人番号、生年月日、性別、顔写真といった個人を特定するための情報がギュッと詰まっている状態です。それに加えて今後、保険証、運転や資格などの様々な免許証、銀行口座等、色々と紐づけが可能となるサービスがふえてくるはずですので、便利な一方で取り扱いには本当に気を付けなければならなくなります。

また、現在役所での手続きにおける様々な場面で活躍するマイナンバーカードですが、国民一人ひとりに個人番号を配布してある意味での国による「管理」が進む中、意外と融通が利かない場面が多々見られます。

ある手続きに関わる役所の中での部署が複数あった場合、一つ終わると次の部署に、また次の部署にと回され、それぞれで手続きを進めるのですが、

「マイナンバーの意味なくない?」

と私は感じてしまうんですね。せっかく統一された番号制で国民全員を把握できているのだから、手続きにかかわる部署間とは役所の中で情報を連携させて、わざわざ役所の中で人を歩かせる必要はないのではと思います。

おそらく部署間で仕事内容が完全分業されていて、ぶつ切りになってしまっているのでしょうが、これでは正直マイナンバーでもそうでなくてもカードの枚数が少し変わるだけで、手間はあまり変わらないのではないでしょうか。

「利便性の向上」を謳うのであれば、それ相応のシステムの構築にも国がお金をかけて整備するべきではないかなぁと考えています。

いろいろと書かせてもらいましたが、どっちかといえば私はマイナンバーは便利だなあと感じているほうです。情報の管理面での危うさを正しく認識しつつ、メリットを享受することができればと思います。国民が目を光らせて、国がしっかりと管理できているかチェックすることも必要ですよね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。子どもが泣き始めちゃいましたので今日はこの辺で。ではまた。