こんばんは、あさです。こんな時間に投稿です。不慣れで不定期の不規則更新ですが、どうかお付き合いください。
さて、今回は保護者向けに書かせてもらいます。相性が悪いことって、人と人との関係にはどうしても起こりうることです。特に小学生は未だに学級担任制が主流なので、一年間同じ先生とほとんどの時間をともにすることになります。
そういう状況の中で、もし相性の悪い先生にあたってしまったら、その子にとってはかなりしんどいかもしれません。
そこで、そのようなときに親として我が子にどんな声かけができるのか。教員であり保護者でもある私なりに、考えを尽くしてみました。
結論から言うと、
- 子どもの話をよく聞き、認めてあげる
- 担任のことをほめてほしい
- 教える人・教わる人でなく、人としての話
この3つはぜひともお子さんに伝えてほしいです。順番に、理由を説明させてください。
声かけより、まずは聞く
私はたまたま教員ですが、保護者やお子さんの立場に立った時に、
あぁ、今年の担任の先生はいまいちだな...
となってしまう時ってきっとあると思うんですよね。私も小学生の時には毎年、いわゆる「当たりはずれ」を経験してきました。
これは学校側からするとかなりシビアな話ですが、大なり小なり子どもには人の好き嫌いがあって当然ですし、それは大人にとっても然りです。
だからこそ、まずは子どもの話を「聞く」
普段からとことん聞いてあげる
それは普段何気ない日常生活の中のどんなエピソードでもいいです。その中に担任の悪口も入るかもしれません。それでもまず聞く。我が子が今率直に感じている通りに話させてあげる。
そうすることで、まずどんなメリットがあるかというと、
「親は話を聞いてくれる」という前提ができます。実はこれ、当たり前のようでとても大切で、この前提がないと子どもは非常に不安になります。大人だって話を聞いてくれる人が周りにいないとつらいですよね?
親が話を聞いてくれる存在だと認識してくれれば、子どもはあったことを自然と話すようになり、学校で起こっていることも聞きやすいです。
ただ、ここで注意したいのが話し手が「子ども」だということです。言っていることが必ずしも出来事の通りとは限りませんし(記憶違い)、嘘だって平気でつきます(利己的)。発達途上の子どもですから、仕方がありません。大人はそれを理解したうえで話を聞く必要があります。
もう少し踏み込んで説明すると、子どもは自分のことを認めてほしいと常に考えて行動します。自分に非がある出来事も、その子の中の解釈によって自分に都合の良い部分だけを切り取ったり、くっつけたりして話をしてくることがあります。
けんかの話とかそういうの多いですよね。これは担任批判をするときにも同じ傾向がみられるので、注意しなければなりません。
一言で言うと、「鵜呑みにしない」ということ。
まずは聞く。とことん聞く。聞くけど、話半分に聞いておく。それがすべてだとは思わずに子どもとやり取りしてくださいね。
でもそれじゃあ状況がつかめないじゃん親は学校の普段の様子を見れないし
ですよね。そういう時は遠慮なく、担任に直接連絡してください。担任に直接電話ができれば、担任がもし、その状況に気づいてなかったときは、
「あ、~さんに自分はそんな風に思われてたんだ」
と認識することができ、何かしらの改善に至りやすいです。間接的に校長など管理職を通して事実確認もできますが、あまりおすすめしません。
なぜなら、それは担任からすると最もされたくない対応のひとつだからです。
担任は保護者の方に直接連絡をいただいた方が気持ちとしては前向きに対応しやすいです。管理職などから間接的に話が入ると、
どうして直接連絡をくれないんだろう汗
となるのはごく自然な流れですよね。保護者が担任に不信感を抱くのと同様に、教師も保護者に対して不信感をもつことは当然あります。
ですから、本当に子どものためを思って学校へ連絡を入れるなら、担任と直接連絡を取り合った方が断然良い方向へ関係が進みます。
少し話がそれましたが、お子さんの話をたくさん引き出してあげることはすごく大切です。それだけでかなり子どもとしては気持ちがすっきりする場合も多いので、ぜひお試しください。
担任をほめる
えええ?!担任とうちの子が相性悪いのに、我が子のことならともかくどうして担任のことをほめなきゃいけないの?となるかもしれません。
しかし、よく考えてみてください。今回の話題で一番大切な視点は何でしょう?
それは担任を改善させることでしょうか。
残念ながらそれは非常に難しいです。私も教員として働く中である意味打ちのめされたことでもあります。
人は簡単には変われない
これに尽きます。大人は特にです。みなさんもどうでしょう。自分の性格や働き方、広くとらえれば生き方を今すぐ変えられますか。
それはなかなか難しい。だから、先ほど述べたように担任の先生と直接連絡を取るのも大切なことではあるのですが、それよりもっと大事なのが、
「日々学校へ通う」我が子への対応です。
担任に対して不満を持ったまま生活するのはしんどいですし、負のスパイラルにはまっていきます。そこで、お子さんへ別の視点をもたせるのです。
それは何かというと、担任の良いところや頑張っていることに目を向けるということ。
- ・~先生、通勤遠いらしいね。朝早いのに毎日大変だねぇ
- ・~先生、お子さんいるでしょ。子育ても頑張ってるんだろうね。
- ・~先生、道であったら挨拶してくれたよ^^
- ・あなたのこと、すごくほめてくれていたよ
こんな感じ。
もちろん簡単なことでないのは承知しています。それでも、担任についてポジティブな反応を親が見せることで、大きなメリットがあります。それは、
今よりさらに担任を嫌いになることを防ぐ効果を期待できる
ということ。ともすれば話を聞いている保護者の方も担任に対して不信感を抱いているかもしれません。しかし、だからといって子どもと一緒に家で担任批判話に花を咲かせていったいどんな影響があるでしょうか。
話を聞いてくれる、信頼のおける親が担任を批判するのだから、自分の言っていることは当たってるんだと感じ取るでしょう。そうなるとどんどん担任を嫌いになり、しまいには別に悪いところでもないのに悪く見えるようになります。
それは、保護者として望む未来でしょうか。
これ、すごく大切な視点ですよね。保護者の皆さんは、我が子に担任を嫌いになってほしいのでしょうか。
違うと思います。
我が子に楽しく学校で過ごしてほしいんですよね?
そのために、担任の良いところや頑張っていることに子どもの目を向けさせる。そうすることで、状況を悪化をとどめたり、緩やかにできるかもしれません。
もちろん、事態がかなり深刻な場合は迷わず学校へ相談することが必要ですが、先述の通り子どもの話すことはすべてではありません。
少し長い目で、状況を整理しつつ俯瞰的にお子さんのためになる対応をしてあげられるといいですね^^
教師以前に人として
最後に、この視点をお話しして結びたいと思います。
保護者の方々にはぜひ、学校の先生方を先生としてだけでなく、「教師という職業の人」として見ていただきたいです。
これはどちらかというと私の願望も入ってしまっていることは否めません。
なぜ最後にこの視点を入れたかというと、お子さんにそういった視点を児童期から持たせてあげてほしいと思うからです。
子どもたちにとっての大人はほぼ「教師」です。なぜってほとんどの時間をともに過ごすわけですから。
ですが、同時に子どもたちは教師のことをかなり「教師」というくくりで縛りすぎているようにも感じます。
仕方ないですよね。勤務外の先生たちを知らないわけですから。
学校の先生だってお酒を飲む人はいるし、タバコを吸う人もいるし、結婚している人もしていない人もいる。パチンコに行く人もいるし、週末はずっと釣りをしているなんて人もいる。
そういう人としての部分にも目を向けられるようになると、お子さんの担任への見方は少し変わる気がします。
何が言いたいかというと、悪いところばかりに目がいくとろくなことはないということです。
お子さんが社会に出ても、きっとそうだと思います。自戒を込めて、今回は少しデリケートな内容をお話しさせてもらいました。
でも、私自身この話題について記事を書くことで、自分を内製することにもつながり、すごく有意義でした。
補足になりますが、子どもが悪い、担任が悪いという二元論では決してありません。状況によって千差万別ですし、そのすべてをカバーできる記事ではないこともあらかじめご承知おきください。
「ねえ聞いてよ~。~先生がさあ...」
とお子さんが話してきたときに、どんな風にやり取りするとお子さんが次の日もすっきりとした表情で投稿できるのか。そんなことを考えながら書かせてもらってます。
読者の皆さんにもぜひ一つの視点として、読んでいただければ幸いです。
ではまた。