教員向け

【若手教師向け】学校がしんどいと感じる先生へ伝えたい自己理解のすすめ

 こんばんは、あさです。各地で天候不順が起こり、災害に見舞われている地域もあるようですね。そんな中で自民党の新総裁が決まったりと、何かとざわつくニュースが多かったように感じる週でした。

さて、タイトルの通り、しんどいと感じている方へ向けて書きます。前々から書こうと思ってはいたのですが、伝えたいことがなかなかまとまりませんでした汗

今現在しんどいと感じている方へ向けての文章ですから、半端なことは書けません。(もちろん普段の記事も一生懸命です)

でも、ようやくこれだというものが見えてきたので、記事にします。つらい境遇の先生へ、一人でも届くといいな。

伝えたいことは

自己理解のすすめ

私自身悩みぬいて、結局これに尽きます。どうか、力を抜いて読んでくださいね。決して難しい、根気のいることではありませんので。

私(あさ)も経験しました

 まず、知らない方のために軽く自己紹介すると、私あさは小学校教員8年目になります。昨年の9月に職員室で倒れ、適応障害の診断を受けました。

私自身、学校がしんどくて病気休暇を取得した教師の一人でもあります。

当時は倒れたこと、自分の健康状態よりも、休むことへの罪悪感、負担の増える同僚への申し訳なさの方が気持ちとして強かったです。

初めは心療内科へ通うのも負担に感じ、本当に体が壊れているのを肌で感じました。日々様事あるごとに職場のことを思い出し、自己嫌悪に陥り、動悸が激しくなり、そんな自分が嫌になり...

まさに絵にかいたような負のスパイラル

画像のような夢を見ることもありました。

病気休暇を取得してすぐのころ、毎日のように感じていたのが

「おれ、こんなとこでなにしてんだろ」

です。そこから職場で倒れたこと、診断を受けて家で療養していること、何もしない今この瞬間の状況を思い、先にかいたような自己嫌悪モードに入っていました。

倒れる少し前から、同じような感覚はもっていました。

「こんなしんどい思いしてまで、なにしてるんだろう、おれは」

ふり返ればもうこの時サインが出ていたのでしょうね。朝、出勤前に嫁さんに「大丈夫?」と声をかけられて気づくと涙が出てきていたり、夜寝つきが悪かったり。

朝、散歩したり、夜にできるだけ楽しく家族団らんの時間をつくったりと、工夫はしたのですが、肝心の職場が行きたくない場所になってしまっていたのでダメでした。

じぶんが今、どうありたいか、を知る

 お休みをいただき、家で過ごすようになって、すごく自分のことについて考えることが多くなりました。

働いていると、常に子どものため、学校のため、地域のため。自分のことは三の次、四の次くらいになってました。今思えばこれがあまり良くなかったのだと感じてます。

常々ではなくとも、たまには、自分と向き合うというか、自分の時間、自分が過ごしたい過ごし方をすることも大切なんだと学びました。

なぜかというと、先に書いた通り「おれ、こんなとこでなにしてんだろ」

となってしまうからです。自分が何のために生きるのか、なにに一生懸命なのか、好きなことは何か、やりたいことは何か、考える時間はすごく大切です。

だから、今この記事を読んでくれている先生方には、ぜひ、

自分が今どうありたいかを知る

そのための時間を確保してほしいです。

それができないから困ってるんだよ

わかります。私がそうでしたから。でも、ここはあえてもう一度言わせてください。

自分と向き合う時間を作ってください

なぜそこまで言うかというと、先生方の体調を何よりも心配しているからこそです。それ以上に大切なものなんてこの世にはないんです。

先生方の日々積み上げられている学級経営も、素晴らしい授業も、子どもとのかけがえのない関わりも、すべては

みなさんの健康な心身あってこそです。

怒らせてしまったらごめんなさい。でも、実際一度体を壊してしまった私には、健康の大切さが本当に身に染みて理解できます。

今、学校が、職場がしんどいと感じる方々には、ぜひ一度、週末でも、平日のどこかでもいいので、職場から物理的にも心理的にも一度距離を置き、自分がどうありたいかを考えてみてください。

具体的には、例えばこんなこと。

  1. 自分は今、「何が」こんなに嫌なんだろう
  2. ・本当はどんなことをしたいんだろう?仕事を頑張りたいのか?プライベートを充実させたいのか
  3. ・学生の頃思い描いていたのはどんな自分だっただろう
  4. ・まとまった時間が取れたら何がしたいかなあ

などなど。思いつくだけ書いて見ました。きっとまだほかにもたくさんありますよね。

私はノートに書きだしていました。今こうしてブログを書いているのも、きっかけは自己理解を深めるためでもありました。

よく、「休んでね」「何も考えないでね」「心配しないでね」などと周りから言われるのではないでしょうか。

私は正直あまりそうは思わなくて、しんどいと思っている先生方はしんどさ、困り感のようなものを一刻も早く見つけることが大事だと考えています。

だから、しんどい時に、つらい時に、こんなことを言うのは少し酷かもしれません。でも、自分がどうありたいか、ゆっくり考えてみてください。

そのぐらいの時間、仕事をしてなくたってばちは当たりませんから。

世の中との距離感

 そうして自分が今どうありたいかが何となくでも見えたら、ここでまずは休憩を取りましょう。思いっきりです。

コーヒーが好きな方は飲まれてください。シャワーを浴びるとすっきりするという方はそれもいいと思います。散歩もいいですし、いっそ寝るのも手です。

自分のこと一生懸命考えたら、結構考え込んで疲れませんでしたか?職場とか仕事とかまずは抜きにして、がっつり自分のための時間を取る。

そのあと少し休んだら、周りを見渡してみてほしいんです。ここで言っているのは、物理的に見渡すことももちろんなんですが、世の中のこと、社会のことを少し想像してみてほしいんです。

私もですが、おそらく世の中には同じ悩みやしんどさをもった人がたくさんいます。一方で、自分らしく、思いっきり自己表現して生きることのできている人も絶対にいます。真ん中くらいの人もいるでしょう。

そんな中で、自分はいったい世の中でどのくらいの存在かといえば、もちろんちっぽけです。誰かと共有しない限り、今しんどいと感じていることも世の中的には何も影響しません。

極端に、誤解を恐れずに言うならば、今、例えば私あさが教員をやめても、正直世の中はそんなに変化しません。

もちろんごく小さな周りの世界は影響するでしょう。担任が一人空きますし、それが埋まらなければ同僚が応援に行かなければならない。

でも、学校がなくなったり、そのせいで他の誰かが今すぐ倒れたりするわけではありませんし、もはやそんな状況は私あさが気にしてもしょうがないことだったりします。

何が言いたいかって、この記事を読んでくださっている先生方のことをちっぽけな存在だと軽く見ているのではなくて、世の中との距離感をもう一度確認してみてほしいと思うんです。

特に記事を読んでほしいと思っている若手の先生方は、もしかしたら社会人として初めての職場かもしれません。必死で一生懸命働いているとだんだん余裕がなくなって、周りも見えなくなっているかもしれません。

今一度、自分と周りの世界をゆっくりと見渡す。そうすると、いろんな人がいて、いろんな仕事があって、いろんな世界があります。

だから何だと言われてしまえば終いですが、ここ最近空を見上げましたか?通勤の道をよく見ていますか?しんどい時って、周りが何も見えてなかったりします。

地に足をつけるというか、現状から逃げずに眺めるという感じ。

うまく距離感をとって、生きていきたいですよね。

そして、自己理解に至る

 自分と向き合って、周りを見渡すと、周り全体が自分なりに捉えられると思います。

実は、しんどい時に必要なのはこれだと思っていて。

いろんなものが見えなくなっている状態。仕事が忙しくて、子どもとうまくいかなくて、余裕がなくて、休めなくて。

そういう状況を、誰しもが何とかしようと思っていますよね。私自身そうでしたし、周りの同僚も同じようなことをみんな話していました。

だから、見えなくなっている色んなものがもし、見えるようになったら、少し楽になったりするのかなと。

本屋さんで自己啓発などの書籍を見ていると、「見える化」することで現状をよりよくしていこうとする考えに多く出会います。

考え方はおそらく共通していて、「見える」「わかる」「理解する」と少し心に余裕が生まれるのではないでしょうか。

この記事がたとえ一人でも、何かのお役に立って、気持ちが楽になったり、お仕事やプライベートを充実させることができたら幸いです。

自己理解、おすすめです。ではまた。