価値観

兄貴の一言

 こんにちは、あさです。家事育児に追われてなかなか投稿できていませんが、できるときにぱっとかけるようにしますのでよろしくお願いいたします。

忘れないうちに、(というかこの話はたぶん自分の中で大切な出来事だったのでずっと心には残ると思います)離島旅行の際に心に残った出来事を一つ紹介させてください。

1.あにき

 島に赴任していた時に、在住ではないのですが、毎年シーズンになると仕事で島に長期滞在している方がいて、よく一緒にお酒を飲ませてもらう機会があったのです。

その方は人望があり、周りから親しみを込めて「アニキ」と呼ばれていました。私もそのように呼ばせてもらい、島にいた3年間、様々な面でお世話になりました。

その方とのエピソードを書いていくとそれだけで記事3つ分くらいになりそうなのでここでは端折らせてもらいますが笑、

今回の旅行でも久々に会う機会があり、真っ先に話しかけに行くと、笑いながら

「どちらさまでしょうか?」と冗談で返してくれて、生まれた子どもや近況を報告することができました。

素直にすごくうれしかったです。アニキもすごく喜んでくれて、会えてよかったと思いました。

2.帰り際の一言

 そんな私にとって大切な人は、私たち家族が帰る日にもたまたま港にいて、笑顔で手を振って見送ってくれたのですが、船に乗る直前に一言だけかけてくれた言葉がすごく心に残りました。

「あさ、がんばれよ」

え?めっちゃ普通過ぎてがっかりしました?笑

でも、私にかけてくれたアニキからの一言という意味で、すごく大きな意味を持つ一言だったんです。

どういうことかというと、アニキってこういう時、あまり語らないというか、多くを話すタイプの人ではないんです。島にいた3年間でもかなりお世話になっているのですが、親身になって話を聞いたり話してくれるのではなくて、

なんというか、見守ってくれるといいますか。でも、ここぞというときにびしっと的を得た話をしてくれるような、そんな感じの人だったんです。

だからあの時、船に乗ろうとした時、「がんばれよ」なんて想像もしていない一言をアニキからもらって、あまりにもびっくりして何も返事ができませんでした。

でも船に乗ってアニキに見送られて、後からじわじわとその一言の重みを感じて、ものすごく感動しました。

あの一言に、アニキはきっと様々な意味を込めてくれていたと思います。(たぶん)

子育てのこと

新しくできた家族のこと

結婚した嫁さんのこと

仕事のこと

あまり多くを語らないアニキがくれた頑張れの一言にものすごいパワーを感じました。

3.価値

 言葉にならない、というのはまさにこのことかもしれません。今この瞬間、どんなにこの出来事を説明しようと文字に起こしてもきっと全部は伝わりません。

なぜなら、この記事を読んでくださるみなさんにはあさが過ごした島での日々や、アニキとの関係を慮ることは難しいからです。

でも、それでも、どうしても誰かに伝えたい、この素晴らしい気持ちにさせてくれた出来事を知ってもらいたくて、書きました。

あの一言は、きっとアニキが言うからあれだけの力を宿すんですよね。

感動しました。

ほんと、うまく伝えられなくてごめんなさい。でも、みなさんにもきっとそういう瞬間ってあるんだと思います。

それで人生すら変わる人もいるんでしょうね。

私もアニキからもらった言葉、大切に胸に刻んで、日々を一生懸命「がんばって」生きたいと思います。

ではまた。