こんばんは、あさです。
突然ですがみなさん、今現在の自分を全うできていますでしょうか。
急に何を言い出すんだと思われますね。笑
実は先日子どもたちを連れて図書館に行き、私も数冊借りたのですが、今回読んだ本がすごく良かったので記事にしようと思いました。
1.京セラ創業者
皆さんご存じの稲盛和夫さんです。たくさんの名著を残されていますが、今回読ませてもらったのは「生きる」という本です。
手に取ったことのある方もいるんですかね。2004年発刊の少し古い書籍にはなるのですが、読み終えるとなるほど今でも多くの方に読まれている理由がわかりました。
ちなみに稲盛和夫さんという方は経営の世界ではかなり有名な方で、もう亡くなられているのですが今でも人々の心に残る言葉を過去に数多く書籍として出されています。
京セラの創業者ですが、現在のKDDIの前身となる会社を興したり、当時経営不振に陥っていたあのJALを立て直したりと、様々な功績を残されています。
知れば知るほど、どこか遠い存在に聞こえてしまいますよね。でも、今回「生きる」という書籍を読んでわたしは稲盛和夫さんという存在をすごく身近に感じることができるようになりました。
2.生きる
タイトルにもなっているこの一言がこの本の核となるキーワードです。稲森さんが自らの人生を振り返り、大切にしてきたことやこうありたいという生き方について様々な経験を通して語られていくエッセイです。
正直、さすが稲盛さんというか、最終的に仏門に入られたくらいの方なので、お坊さんの説法のごとく言葉が流暢かつ豊かであるので、さらっと読める本ではありませんでした。
一言でいうと、小難しい。。。
ただ、それでも今回私が根気強く読み進められたのは、この本から伝わる稲森さんの熱量たるやすさまじいものを感じましたし、なにより20年近く前の書籍なのに書かれていることが全く錆びれていない。
今の日本という国に足りないものを当時から感じ取り、多くの人々にそれを伝えてきたのでしょうね。それが20年経って読んでも共感できるわけですから、ほんとすごい人ですよね。
生きていくうえで大切なことを様々な視点で多くの方が共感できるように書かれているのですが、中でも私あさが特に大切にしたいなと思う部分をかいつまんで紹介します。
3.魂を燃やせ
某人気アニメで有名なセリフですが、稲盛和夫という人物には本当によく似合う言葉だと思います。
なぜなら、文章の中で「熱意」「努力」「精進」といった精神に関するワードが何度も何度も繰り返し出てくるからです。
今どき精神論かよ。と思われた方、侮ることなかれ。それこそが今の日本人がまさに見失っているものだと、稲森さんは考えているんです。
つまり、戦後資本主義経済に傾倒し、一度成功を収めたこの国は、いつしか成功を数字にばかり求め、心の豊かさに求めなくなってしまったのだと。
ここで、わたしが大切だと思った言葉の一つが
「足るを知る」
ああたしかに、生きていてこんなに難しい一言はないなと思うんです。みなさんも生活をよりよくしようと一生懸命なんですよね?しかし、今ある幸せを十分に感じ取れていますかというのが稲森さんの問いなんです。
豊かになろうとすることは決して卑しいことではない。しかし、そこに至る過程は周りも含めみんなが幸せでなければならない。
様々なことに挑戦し、豊かになりたい一心で日々を過ごす私にとって、すごく価値のある一言でした。
そしてもう一つ、稲森さんの人生の方程式を紹介してこの記事を締めます。
それは
人生=考え方×熱意×能力
という式。このシンプルな式で表現された稲森さんの伝えたいこととはつまり、人生は熱意だけでも、能力だけでも駄目だということ。
さらに言えば、かけ算で表されていることが重要で、熱意、能力で高い値を示すことのできる人材も「考え方」が社会においてマイナスとなるようなものであれば、それはすべて負の力となってしまう。という主張です。
みなさんはどうでしょう。熱意、能力、どちらが上回っているでしょうか。また、それを生かす「考え方」は社会へ貢献できるプラスとなるものでしょうか。
稲森さんは本書の中でこう述べていました。
「私は特別能力が高かったわけではないが、だれにも負けない熱意と、それを支える多くの正しい考え方のおかげでここまで事業を成長させることができた
熱意、ドキッとする言葉でした。自分にはあるだろうか。
みなさんもよければ稲盛和夫さんの著書を手に取って一度読まれてみてください。きっとどんな人にも生き方のヒントとなるような言葉が見つかると思います。
よい学びでした。ではまた。