学校のこと

【若手教師向け】学校にいる気になる子の特徴

 こんにちは、あさです。先月に息子の保育園申請が通らなかったため、学校を通して育児休暇の延長手続きをしました。

かれこれ1年くらい学校をお休みしていて、これからあと半年休むので、1年半丸々現場に出ないことになりますね汗 さすがに復帰するとき少し不安になりそうです。

でも、息子のそばで成長を見守ることのできるモラトリアムをもう少し伸ばせるので、大切に過ごそうと思います。

さて、今回も若手の先生向けに私自身学校現場で常に話題の絶えなかった「気になる子」について、書かせてもらおうと思います。先生方にとっても毎日といっていいほど話題に上がり、日々対応し、悩みの種となる子たちではないでしょうか。

そんな「気になる子」ですが、クラスでの立ち位置はどうでしょうか。その子は輝けていますでしょうか。今回は彼らの特徴について、私の経験から話せる内容でお話しさせてもらえれば。

もちろんそれがすべてではないということを予めご理解いただき、情報共有の一助としてもらいたいです。少しでも参考になるよう努めます。

気になる子の定義

 まずはいわゆる「気になる子」と呼ばれるこのワードについての定義をこの場で皆さんと共有しておきます。

発達障害という言葉が世に出て久しいですが、学校にいる気になる子たちの多くはこの発達障害の傾向をもっています。

診断を受けている子もいれば、病院受診はしていないけど特徴は明らかにもっている子、発達障害までの特徴はないけど「気になる」子など、スペクトラム的に(色でいうグラデーションのように)本当にいろんな子がいますよね。

代表的な発達障害の種類として、学習障害(LD),注意欠陥多動性障害(ADHD)、そして自閉性障害(自閉症スペクトラム:ASD)があげられます。

図に表すとこんな感じ

https://www.blog.crn.or.jp/lab/07/02.html
引用:https://www.blog.crn.or.jp/lab/07/02.html
  【発達障害】第1回 「気になる」子どもたちと「発達障害」

 この図からもわかるように、特徴は複数見られることもあるし、強弱も様々です。

なので今回はこの代表的な発達障害3つの特徴である

  • ・指示がよく理解できない
  • ・集団に入れない
  • ・集団行動ができない
  • ・衝動的な行動が多い
  • ・生活習慣が身についていない
  • ・社会的ルールが身についていない

などが見られる子どもを「気になる子」とします。そのうえで、彼らが学校で具体的にどのようなしぐさや行動、表情をとったり「しがち」なのかをお話しできればと思います。

上記のような発達障害の特徴はネットで調べるとすぐに出てくるのですが、じゃあそれって学校で言うと具体的にどんな行動のことを言うの?ってところを丁寧にお話ししたいです。

繰り返しになりますが、もちろんこれがすべてではないですからね!ただ、知る限りに長々と書くときりがないので、今回は3つにぎゅっとしぼって紹介します。

うわばきをはかない

 これについては、私の約8年のキャリアで感覚的に身に着いた習慣で、特に4月は真っ先に学級全員の足元を見ています。

エビデンスにもとづいた傾向ではなく、あくまで私あさの「カン」ですが、これまでのところ大体あたってます。

うわばきをはかない子は何かしらの生活背景があり、そうなっていることが多いです。

もちろん発達的になんらかの課題をもっている可能性もありますが、経験上、かまってほしかったり、家庭でなにかよくないことがあったりすると、子どもはそわそわしたり、落ち着かなくなることがあります。

それが「うわばきをはかない」という行動として表面化することがおおいので、ぜひ、チェックしてみてください。

同じ忘れ物を何回もする

 これは、発達に何か課題を抱えている可能性が高い事象です。

忘れ物が多い子自体は学級の中に何名かいますし、私としてはそれほど問題ではありません。対策の仕方も家庭との連携の取り方もいくらでも準備できます。

ですが、何回も「同じ」忘れ物をしてくる子には、注意深く観察した方がいいです。その子の困り感に応じて、手助けを要する場合があります。

結果的にその方が、ペナルティを課すよりもお互いによい方向に動くことが多いです。

トラブルに巻き込まれがち

 これも本当に多くて、なぜかいつもトラブルの渦中にいることが多い子って学級にいませんか?

それ、その子の性格だけではないかもしれません。学級担任は日々多忙の中で限られた時間の中、指導を行い、次の授業に向かわせていかなければなりません。子どもたちのけんかや言い合いの仲裁はほぼ毎日といっていいほど起こります。

いわゆるトラブルメーカーの子に対する対応はみなさんいかがでしょうか。何となく流してしまっていませんか?

よくトラブルメーカーになってるなあと感じる子がいたら、落ち着いてその子がなぜそのトラブルを起こしているのか、もしくは巻き込まれているのかを分析してみましょう。

すると、意外にその子自身が困っていることも多いはずです。その子にとっては何気ない行動のつもりが、周りの子には嫌な思いをさせてしまっていたり、本当に伝えたい思いをうまく伝えられていなかったり。

気になる子の中には気持ちをうまく伝えられない子もいます。伝え方の様式をいくつか練習したり、一緒に立ち会いながら友達と対話させたりして、支えてあげられるといいですね。

まとめ

 以上、今回は私の中でもっとも「こういうのが多いなあ」というものを3つに厳選してお話しさせてもらいました。

  • ・うわばきをはかない
  • ・同じ忘れ物を何回もする
  • ・トラブルに巻き込まれがち

他にもたくさんありますし、必ずしも当てはまるというものでもありません。ただ、若手の先生たちにはそういった見方のものさしを持ってもらえたらいいなと思います。

自分自身、初任の頃はものさしがなくて大変困りましたから汗。

「気になる子」は「困っている子」

という格言もあります。教師としてどうこうでなく、人として、困っている人(子)に何か手助けになるような行動のとれる大人でありたいですね。

ではまた。